真冬の空に羽ばたく赤い鳥

M42 オリオン座大星雲です。条件がよければ肉眼でも見ることができます。オリオン座の三つ星の少し下の部分、小三つ星と呼ばれている小さく三つ並んだ星の真ん中がオリオン大星雲になります。肉眼で見たときには星のように見えますが、小さな望遠鏡や双眼鏡で眺めるとぼやっと雲のように見ることができます。
写真で見ると赤が際立っていますが、実際に望遠鏡を使って肉眼で見ると鳥の頭と胴体部分の明るい部分がもやもや見えるだけで、写真のイメージを持っている人が観望会で見ると期待外れとがっかりしてしまいます。写真には目に見えない赤い光が写るので写真の方がダイナミックに見えてしまいます。
ここに掲載している写真はハッブル宇宙望遠鏡で撮影された精細なオリオン大星雲です。ここまで見えるのは宇宙区間の大気の影響を受けない状況で撮影されたものなので肉眼ではこういった姿は見ることができませんが、この冬はゆっくりオリオン座を探訪してみてはいかがでしょうか。

2006-01-a-xlarge_web

前の記事

三崎のまぐろ、スイカ

次の記事

霊長類最強女子